「自分を大切にしましょう」に、違和感を感じるのは…?

「自分を大切にしましょう」

 

よく目にするフレーズだと思いますが、

 

「ピンとこない…」

「具体的にどうしたらいいか分からない」

 

と言う人もいます。

 

 

 

メンタルヘルスではとても重要なこと。

 

 

それは何となく分かるけど

実際の具体的な行動がイメージしづらい理由は

 

 

具体的なやり方が分からない。

 

ということ以外に

 

次のこともあるのではないでしょうか?

 

 

 

それは

「自分を大切にする」と言われると

 

 

「甘える」ことで

イケナイことだ

 

 

という感覚が刺激される場合です。

 

 

 

あなたはどうでしょうか~?

 

 

 

これまでの日本では、

 

「甘えるんじゃない!」とか

「いつまで甘えたこと言ってるの!」とか

 

 

決まり文句のように

 

親や教師から叱られた経験のある人も

多いと思います。

 

 

私もあります…。

 

 

 

どんな状況で、

どんな言い方をするかもあるでしょうけれど

 

子どもは素直ですから、

 

甘えてはイケナイんだ…。

甘える自分はダメな子なんだ…。

 

 

純粋にそうした価値観を

内在化していく場合もあるでしょう。

 

 

 

あるいは

 

子どもが「問題」と捉えられるような

行動をした時には、

 

「甘やかされているからだ」などと

 

批判したりもします。

 

 

要は、「甘える」という言葉に

悪いイメージだけを持つ人もいる

 

ということです。

 

 

 

けれども、

 

「甘え」は子どもにも大人にも当然あるもので

健康な心の土台となるようなものです。

 

 

大人の場合は

「甘え」を不健全な形でしか表現できず

困ったケースもありますが…。

 

 

でも、まずは健全な意味での「甘え」に

対する悪いイメージを

少し和らげたいところです。

 

 

だって、

 

「自分を大切にする」ことが必要な人は

 

養育者にこの「甘え」を

適切に満たされなかったことで

 

今の悩みや症状につながっている。

 

 

そう言っても過言ではないからです。

 

 

 

多くの場合

 

一人で出来るのが良いこと

人に頼ることは悪いこと

人に迷惑をかけてはいけない

 

 

こうしたメッセージを浴びて

大人になると

 

 

一人で頑張ることが当たり前

という感覚にもなっていくでしょうね。

 

 

こうした価値観というのは

至るところにありそうです。

 

 

…で、そうした価値観に基づいた日々が

延々と続くと

 

いつも不安だったり

うつになったり

身体に症状が出たり

 

色んな影響が出てくる場合もあります。

 

 

 

だから、

 

「甘える」ことが悪いことだという

イメージを持っていたとしたら、

 

ちょっとそのイメージに

スペースを開けてみてみませんか~?

 

 

 

その上で、

 

「自分を大切にする」というのは

 

 

自分が本心で求めていることを知り

それに基づいた行動を取るということ

 

 

だと考えてみてください。

 

 

例えば、あなたが

身体がとても疲れている。

 

頑張り屋さんで

あまり人に頼るのも苦手だ。

 

疲れたから休む必要がある。

 

そうなればいいけれども、逆に

 

頼らず一人でやらねばならない。

 

 

こうした悪循環で

悩みや症状が続いているとしましょう。

 

 

 

この場合は

本当に求めているのは「休むこと」

ですよね。

 

 

「休みたい」

 

 

ただ、それだけかもしれないけれど

忙しい私たちは

 

自分自身のニーズを後回しにしがちです。

 

 

でも、

きちんと自分のニーズが掴めたら

 

 

仕事を半日だけ休む。

睡眠時間を長めに取る。

一人でゆったりと過ごす時間を増やす。

 

…etc

 

 

 

できることも、できないことも

あるかもしれませんが、

 

いくつかの選択肢が出てくると思います。

 

 

ほんのちょっとでいいので

今までとは違う選択肢を取ってみるだけで

 

ずい分、気分も体調も

(パフォーマンスも)

変わるものです。

 

 

「甘え」も「自分を大切にする」も

悪いことではなく、

 

 

私たちがより良く生きていくために

日々、意識できるといいですね。