虐待された訳ではないけど、生きづらい

「普通の子ども時代だったけど、

何だか生きづらい…」

 

こう訴える方がおられます。

 

こうした方に共通しているのは、

 

・自分は殴られたり、食べ物を与えてもらえ
なかったり虐待された訳ではない。

・普通に接してもらっていたと思うし、
愛情はもらっていたのではないかと思う。

・必要なものは買ってもらえていたし、
進学のお金も出してもらえた。

 

という子ども時代です。

 

けれども、大人になった今

 

・自信がなく、自分に価値がないと感じる。

・人の顔色や評価ばかりが気になって、
自分らしく生きられない。

・焦りや不安が大きくて、
常に心配事で心が休まらない。

・「こんな自分はダメだ」と
自分を責めてしまう。

・人にノーを言えずに何でも引き受けてしまい、
ストレスや疲労感でいっぱいになっている。

 

こんな風に感じているということです。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

 

 

もしかすると、

あなたも同じようなことを

感じていらっしゃるかもしれませんね。

 

 

こうした状況が続いた結果、

 

 

うつになったり

頭痛や腹痛など身体症状が出たり

大事な人間関係が壊れてしまったり…

 

 

それは、もしかすると

「不適切な養育」

が背景に隠れているのかもしれません。

 

 

「不適切な養育」というのは、つまり

 

・子どもの個性を否定する。

・タイミングよく子どものニーズに応えない。

・勉強やスポーツなどを強要する。

・子どもの容姿などをからかったり
馬鹿にしたりする。

・他の子と比べて劣等感を植え付ける。

 

 

等々のことを指しています。

 

 

これを読まれていかがでしょうか?

 

 

…私は少し息苦しくなって、

いろいろな連想が出てくるのですが、

それは少し置いておきましょうか。

 

 

 

要は、こうした親子関係が

継続的に繰り返されることで生じる

トラウマや関係性のパターンが

 

大人になってからの生きづらさに

つながっているかもしれないのです。

 

 

そこを丁寧にひも解いて癒していく作業が

カウンセリングやセラピーということになります。

 

 

ただ…

 

 

ここで一つ、気になることがあります。

 

生きづらさを作っている要因としては

「不適切な養育」を理解できるのですが、

 

こういった内容を読んで

 

自分の子育てについて

責められているように感じる方もいます。

 

 

 

あなたはいかがでしょうか?

 

 

実は、私自身も

一人の母親としての立場に戻ると

こうした感じが理解できることがあります。

 

別に誰からも直接何か言われた

訳ではないのですが、

 

なんだか責められているような気が

するのです。

 

自分の子育てについて

「そんなんじゃダメ」

とでも言われているような…

 

 

だって、

自分の子と他の子を比べることだって

ありますし、

 

求めていることにすぐに応えられない

ことだってあるからです。

 

 

子育てをしていると

「あ、今ちょっと失敗だったな~」

という時だって結構ありませんか?

 

 

私には、あります。

 

 

それだけでなく

カウンセリングの中でも

これと同じようなことが起こることがあります。

 

 

カウンセリングという場に対して

 

責められるのではないか

叱られるのではないか

指摘されるのではないか

 

といった恐れを抱いて

カウンセリングを受けることを

躊躇する方もいますし、

 

カウンセラーとのやり取りの中で

そのような感覚になる方もいます。

 

 

カウンセラーはそういったことも

理解していますから

 

今、なんだか責められているような

気がしましたか?

 

と質問してみることで、

また一つ進むこともあります。

 

 

 

もしもあなたがそういった気持ちを

抱えたことがあれば

 

少し勇気を出して

カウンセラーに伝えてみるのも

一つです。

 

 

とにかく

あなたが感じたことは大事に扱って

いきたいですね。

 

 

そうすることで

一体、何があなたを責めているのか?

見えてくる時があります。