生きづらさの克服とは、シンプルにこういうこと

うつや不安

不眠や頭痛

 

さまざまな生きづらさ

人間関係でのうまくいかなさ・・・

 

私たちが抱えるさまざまな悩みの根底には

トラウマがあると考えられています。

 

ここでは、トラウマの中でも

厳しい家庭環境、つまり親子関係の中で起こる

発達性トラウマを考えてみましょう。

 

厳しい家庭環境で生き延びるためには、

どんな小さな危機にも対応できるように

アラートシステムのようなものが出来ていきます。

 

あ、お母さんの雰囲気が違うな。

あ、お父さんの足音がちょっと大きいな。

 

小さな子どもの身体は自分を守るために、

周りの刺激に過敏に反応するようになります。

 

もしかしたら、あなたもそんな風に

家庭内の雰囲気を感じ取っておられたかもしれません。

 

つまり、緊張感が高まったり

不安が強くなったり

神経系が反応を起こすのです。

 

こうした反応が長期間、継続的に起こることで

サバイバルのための神経系が作られていきます。

 

そして、

本来であれば、危機にならない刺激にも

過敏に反応して備えるということがパターン化

していきます。

 

小さい頃、いつも身を隠すようにしていなければ

ならなかった。

 

何をしても怒られるので、

ただ固まっているしかなかった。

 

このような場面で、健全に育った大人であれば

相手とやり合ったり、

その場から逃げたり、

多くの選択肢を思いつけるかもしれません。

 

けれど、養育者に依存している無力な子どもには

そのような選択肢があることさえ

分からないことがほとんどです。

 

そして、そのパターンは

大人になって不要になったにもかかわらず

自動で反応を起こし続けるのです。

 

それが、はじめにあげた様々な悩みです。

 

もう少し具体的に言えば、

 

職場の人間関係で

人の顔色に不安や緊張を感じやすく、

自己主張が難しくなってしまい

うつや適応障害になったり、

 

子どもが甘えてくると

どうしてか怒りが湧いてきて

気付いたら怒鳴ってしまっていたり・・。

 

こうした悩みを解決に導き

いきいきした人生を取り戻すための

一つな大きなカギとなるのが、

 

発達性トラウマによる神経系のパターンを

整えていく、変えていく

 

ということです。

 

整えることで、

それまで自動的に生じていた反応に

選択肢を与え、手動にしていく

のです。

 

「選択肢がある」ことを知る

 

な~んだ、そういうことか、

って思われるかもしれません。

 

けれど、

頭でそうだと知ることと

腹から体験することは全く違うものです。

 

選択肢が他にあったことを知るだけでも

変化は大きいものですが、

 

これまで、ずっと

成す術が見い出せずに無力感を感じていた自己に

大きな自由が与えられる

ということだと思います。