【不登校】突然の「死にたい」

「突然、”死にたい”って言うんです…」

 

 

学校を休みがちなお子さんから

突然打ち明けられたら…

 

 

私たち親は、一瞬、

身も心も固まってしまうかもしれません。

 

 

混乱、恐怖、不安を

表情や言動に出してしまうかもしれません。

 

 

でも、ここはできれば

グッとこらえてみられるでしょうか?

 

 

もちろん、お子さんからの言い方にも

よるでしょう。

 

 

また、普段の様子を見ていたら

 

そこまで悩んでいたのか…

 

と、思うかもしれないし、

 

 

晴天の霹靂

 

と感じるかもしれません。

 

 

 

そして、やはりお子さんは

 

どちらかというと、

 

自分の気持ちをあまり出さない。

成績も優秀な方で、お手伝いもよくする。

 

 

普段はそのようなお子さんが

突然、無表情で「死にたい」と言う。

 

 

同時に、

 

お母さんを叩くなど手が出る

 

ということです。

 

 

 

もし、よければ、

ちょっと、気持ちを落ち着かせて

 

次のことを振り返ってみるといいかも

しれません…

 

 

子どもが家族の中で自己表現する機会を

積んでこれたか?

 

 

 

 

例えば…

 

家の中で、気楽な雑談がほとんどない。

家族の中で、本人の居場所がない。

「いい子」でいなければならない。

親が感情を抑えすぎている。

 

 

きょうだいとの関係や

親子関係、祖父母との関係も含めて

 

こうしたことが起こっていなかった

でしょうか?

 

 

 

もし、起こっていたとしたら

そこには色んな事情があったんだと

思います。

 

 

大人も必死に子育てを

してきたんだと思います。

 

 

ただ、上のような家庭の状況の中で

 

お互いに気持ちや要求を伝えたり

それを受け容れてもらったりする経験が

少なくなってしまうと、

 

 

当然、子どもは

そういったやり取りの方法や良さを

学ぶ機会を失ってしまいがちになります。

 

 

そのために、

子どもは何か悩みがあったとしても

家の中でうまく表現できず、

 

解消することができないまま

抱えることになってしまいます。

 

 

 

これが一時的なら

大きな問題には至らないかもしれません。

 

あるいは

 

何かの機会に気付いて修正できれば

良いと思います。

 

 

けれど、

 

延々と続くと、いずれ限界が来ます。

 

 

そして、子どもは

「死にたい」という言葉で

苦しみを伝えたり

 

「叩く」などの行動で

表現するしかなくなるのです。

 

 

 

もしかすると、私たち大人は

こういった言動を「極端」だと感じる

かもしれませんが、

 

子どもはどうすればよいのか

本当に分かりません。

 

 

 

まずは、

 

「死にたいと思うくらい辛かったんやね」

 

と受け止めてあげてください。

 

 

「気づいてあげられなくて、ごめん」

 

「お父さん、お母さん、何があっても

あなたの見方でいる」

 

「話したいことがあれば、言ってほしい」

 

「どんなことでも、一緒に考えよう」

 

 

そのとき、どんなことを伝えるのか

色々な言い方がありますね。

 

 

うまく言えなくても

どれか一つでも実際に言葉にして

伝えてあげてください。

 

 

その親御さんの一言で

お子さんがどう反応するか?

 

それは様々あると思います。

 

 

涙が溢れだす。

表情も変わらず、反応がない。

反発してくる。

それまでの不満をぶちまける。

自室に籠もる。

 

 

色々あり得るので、

お子さんの反応に動揺させられることも

あるかもしれませんね。

 

 

たとえ、お子さんがどのように

反応したとしても

 

 

それを

 

「前進」

 

だと、考えてみませんか?

 

 

 

そのうえで、

今後のことを考えてみませんか?

 

 

子どもから何か話してきたら

どうするか?

 

あらかじめ考えておくも

いいですね。

 

 

多くの場合、

 

子どもの打ち明け話は

まずは、親が真剣に聞いてあげることです。

 

 

ポイントは

 

子どもの話を否定しない

 

これだけです。

 

 

 

学校に行く、行かないは

もっと、もっと、

後回しでいいと思います。

 

 

 

だって、

 

人間なら誰もが内面で生じることを

自然に表現し、受け入れられる。

 

この、ごく自然な営みを奪われる。

 

 

そのせいで、多くの人は心を病み

学校や職場、あらゆる居場所を奪われ

 

生きる希望を失い

身体の健康を害し

 

自他を傷つけるからです。

 

 

 

この重要な心の営みに

親子共に目を向けていく

局面にいるのではないかな?

 

と思います。

 

 

 

負担に感じることも

あるかもしれませんね…

 

 

お子さんが不登校になったことで

ショックを受けるのに、

 

これから何かをやっていく

エネルギーがないと感じる

かもしれません。

 

 

けれど、

 

「死にたい」と言った子を

 

ただ見守る

 

では、何も変わりません。

 

 

 

例えば、

 

お子さんが気持ちや要求を

上手に伝える方法を知るために

 

親御さんができることを

していけたらいいですね。

 

 

家の中で、日々の出来事やニュースなどの

ちょっとした話をしてみたり…

 

もちろん、さりげなく、

ですが…

 

 

できそうであれば、

 

「それは悔しかったよね」

「お友達の間で板挟みになって辛かったよね」

 

など、

 

お子さんの気持ちを代弁してみたり

 

 

小さなことからやってみると

効果的だと思います。

 

 

突然、今までとは大きく違うことをやる。

 

 

それも一つかもしれませんが、

お子さんも戸惑うかもしれませんし、

親御さんにも負担がかからないでしょうか?

 

 

何となく、さりげなく…

 

 

それまでの関係性によっては

反発もあるかもしれません。

 

 

また、もちろん、

すぐにはうまくいかないことだって、

たくさんあると思います。

 

 

でも、親御さんが

ここからをどうしていきたいか?

 

 

ちょっと強い言葉ですが、

覚悟も必要になるんだと思います。

 

 

じっくり腰を据えて取り組む覚悟。

 

 

これがあれば、

ある意味、一番効果が出やすい

と思います。

 

※2022年9月1日 更新