【不登校】「もう、どうにもならない…」と思う親御さんへ。価値観がシフトする時代の「不登校」

「もう、どうにもならない…」

「全て終わったような感じです…」

 

お子さんが不登校になって

親御さんがおっしゃることがあります。

 

実は、これは親御さんだけでなく

お子さんも同様に感じているものです。

 

 

でも、実際は、決して

それで全てが終わり、ということは無く

 

その先の人生には

多くの選択肢があります。

 

 

例えば、

 

・学校は他にもいっぱいある。

・日本が嫌なら海外へ行ってもいい。

・元不登校で、社会で活躍している人は多い。

・就職できなけば、起業という道がある。

・オルタナティブ・スクールも少しずつ増えている。

・Youtuberでもやってみよう。

・元気でいるならそれでOK。

 

 

 

このように、

現実にその選択をするかどうかは別として

 

考えとしてだけでも

結構いろいろあるものです。

 

 

もちろん、

他の大多数の子どもと同じでない

そういうことへの不安や

 

親の思い通りになってくれない

子どもに感じる失望など

 

色々あるとは思います。

 

 

他にも

「ここまで順調に育ってくれたのに」

「せっかく希望の学校に入ったのに」

「お金を出したのに」とか…

 

 

私たち親は、

自分が子どものために取った選択が

正しかった、成功だったと

思いたいものですよね。

 

 

だって、

その選択の先の未来が明るいと

思うからこそ

 

その選択をした訳ですよね。

 

 

 

そうだとしても

 

お子さんが学校に行かないことで

「全てが終わった」のように結論づけるのは

早過ぎると思いますし、

 

何より、親御さんの絶望感が

お子さんに伝わるのは

 

親御さんも望んでいないはずです。

 

 

 

今は、世界が大きく変わっていっています。

 

 

 

テクノロジーの力で

どんどん自動化が進んでいます。

 

 

そして、

「子どもの65%は将来、今存在しない職業に就く」

と言われています。

 

これは、2011年アメリカの大学院教授である

キャシー・デビッドソンが語った言葉です。

 

 

そして、それは既に身近なところに

あるのではないでしょうか?

 

例えば、スマホやアプリの登場だって

私たち大人が子どもの頃には

想像もしなかったものですよね。

 

 

そうした目に見える世界だけではなく

私たち親世代は、

 

まだまだ古い価値観に縛られて

生きています。

 

 

 

 

例えば、私たち日本人は

 

 

「人と同じでなければならない」

 

 

あなたも思っていませんか~?

 

 

私にも、やっぱりあります。

 

 

 

いい学校、いい会社

年功序列、終身雇用…etc

 

こうしたキーワードが

「幸せな人生」の定義であった時代は

 

とっくの昔に終わっている訳です。

 

 

 

働き方に関しては、

今は昔のような

 

「正社員かパートか」

 

みたいな二者択一ではなく、

 

 

コロナをきっかけに

パラレルワーカーが実際に増えています。

 

 

月曜日と水曜日はAの仕事。

火曜日と金曜日はBの仕事。

木曜日は休もうかな(笑)。

 

 

要は、

 

「多様化の時代」

 

ということです。

 

 

働き方だけではなく、

「幸せの定義」が多様化していますね。

 

 

こうしたシフトが起きている時代に

これまでと同じ教育や価値観に合った

行動が出来なかったとしても

 

 

それを

 

「悪い」

「不適応」

 

だと考えることは

果たしてどれだけ妥当なことなのか…?

 

 

というより、

 

大人の古い凝り固まった考え方そのものが

 

子どもにとって何もメリットがない

と感じます。

 

 

 

どうでしょうか~?

 

 

少し、ゆっくり思い巡らしてみる。

 

 

それも、いいかもですね。

 

 

そして、子どもの「幸せな人生」というのに

思いを巡らせたとき

 

より大事なポイントは

 

子ども自身が

 

「自分は大切な存在だ」

 

と、感じられることではないでしょうか?

 

 

子どもが

 

「自分は必要のない人間」

「価値のない人間」

「愛されない存在」

 

そんな思い込みを持って

その後の人生を生きなくてはならない。

 

 

それが本当に辛く、不幸なことだと

我々大人は学んできています。

 

 

自尊心とか、自尊感情というものを

土台として持っていることの方が

はるかに重要だと思うのです。

 

 

 

たとえ、どんなことがあっても

自分の価値は変わらない。

 

 

心底このように思えている大人、子ども

どれくらいいるでしょうか…?

 

 

 

不登校を理由に

批判を受け続ける。

 

実際の言葉がなくても

そのようなまなざしを子どもが感じる。

 

 

そのことだって

十分に自尊心が傷つくことだと

思います。

 

 

もし、子どもの不登校に

希望がないように感じる場合。

 

 

学校に行って欲しいのに、

行かない子どもに疲れた時。

 

 

古い価値観に縛られて

不安になったり

しんどくなっていませんか~?

 

 

ほんのちょっと

そこから解放されてみるのは

どうでしょうか~?

 

(2022年9月16日 更新)