アダルトチルドレンから回復するコツ

「私は本当にこれでいいのだろうか?」

「元に戻ってしまったのではないか?」

 

一定期間カウンセリングを受け、回復してこられた方が

不安に感じられることがあります。

 

カウンセリングを受けている最中は

気持ちが安定したり、対人関係が改善されたりして

 

「過去の傷は癒された」

「自分は少しずつ変化できている」

 

と、感じられます。

 

 

しかし、そうだったにもかかわらず

 

カウンセラーと会わない期間が長くなったり

カウンセリングが終了してから

 

「あれ、元に戻ってしまったんじゃないか?」

「本当は全然変われていなかったんじゃないか?」

などと、

 

不安になったり、自分を疑うような気持ちになることが

あるようです。

 

 

続いていく生活の中では

これまでの人生とは違った新たな行動を取ることが

出てくるはずです。

 

例えば、

今までは100%親の言いなりになってきたことでも

少しずつ、自分の気持ちや意志を大事にしようとしたり、

 

あるいは

自分が損をするばかりの人間関係を手放していく

ということもあるかもしれません。

 

自分を幸せにする新たな行動パターンを作っていく過程では

うまくいかないことや失敗が生じることがありますが

 

どうしても不安のセンサーのようなものが

敏感に反応してしまうのかもしれませんね。

 

背後には

「変わりたい」

「幸せに生きたい」

 

そんな強い思いも持っているからこそ

不安を感じやすいのかもしれませんね。

 

 

ただ、不安に感じること自体はそれほど問題ではありません。

 

むしろ、不安への対処方法が無いまま

心の状態や対人関係が悪化を続けることが問題です。

 

このような事態にできるだけ上手に対処するためには

あることがとても大切になってきます。

 

それは

自分に合ったセルフ・ケアを知って続ける

ということです。

 

自分はどんな状況でどんな思考に陥りやすいのか?

どんな感情のスイッチが入りやすいのか?

どう気づいてどう対処すればよいのか?

 

カウンセリングの中で

セルフ・ケアのためのポイントを知っておく

ことが必要です。

 

回復の途中では、もちろんいろいろな事が起こります。

 

そのとき

自分に合ったセルフ・ケアの方法をいくつか分かっているのと

全く分からないままでいるのとでは

大きな差が生まれます。

 

 

ちなみに、私が昔陥りやすかったのは

「罪悪感情」のスイッチでした。

 

私はこれから解放されるのに

すごく時間がかかりました。

 

気付かないうちに

心の隅に顔を出しているような感じなのです。

 

一度山を越えたな~、と思っていても

次のもう少し小さな山がふとやってくるような感じでした。

 

自分では気づけずに、人を頼ったこともありますし

「あ、これだ」と気づいて対処できたこともあります。

 

そうして、やがてほとんど顔を出さなくなりました。

 

そういった体験もあって、カウンセリングでは

カウンセリング後もずっと使えるセルフ・ケアを

大事にしています。

 

ということで、今回は

カウンセリングで相談することと同時に

セルフ・ケアを続けることが大事

というお話でした。