相手にキレてしまったり
感情を爆発させてしまう
それでまた自己嫌悪に陥る
それが親子間であっても
夫婦間や恋人との関係であっても
感情のコントロールがきかなくなると
本当に伝えたかったことを伝えられない上に
不本意にも相手を傷つけてしまって
相手との関係が壊れてしまうことがあります。
そうしたことが起こるのは、
相手の言葉や顔色や雰囲気、あるいは
他にも何か嫌な記憶を思い出したりとか
そうした何かが刺激となって
あなたの中にある未解消の感情に
パッと触れることが原因の場合が
多いのです。
あなたの古い記憶に触れたことに
あなた自身は気づくことができません。
どうしても
目の前の相手との間で起こっている
そうとしか思えないというのも
とっても理解できることです。
なぜなら、過去の私も
本気でそう思っていたからです。
相手が自分を怒らせている、と。
感情が爆発しそうな時
もしかしたら
身体の反応、例えば
胸の辺りがぐっと重くなるとか
右手のひらにすごく力が入るとか
そうした色々な身体感覚が
生じているかもしれません。
けれど、この未解消の感情を
少しずつ癒していくことによって
変化が現れます。
多くの場合、
以前だったらもっとキレていたけれど
そういえば今は
あまり怒らなくて大丈夫だなあとか、
まだちょっと感情が揺さぶられるけど、
それでも自分を見失うくらいには
ならなくなったな、
そんな風に変わっていきます。
要は
それ(出来事や起こってくる反応)と共にいられる
そのままで持ちこたえられる
ということです。
あなたの心の柔軟性がより増したり
選択肢が広がるような感じがするかもしれません。
あるいは
身体が軽くなった感じも。
そして、
それくらいの変化がちょうど良いのではないか
私はそう思っています。
あまりにも速くて、大きな変化というのは
危険なことがあります。
人はそうしたものを望むこともありますし、
世の中にはそんな華々しい変化を起こせる
技術があるのかもしれません。
けれど、
私たちの身体のスピードは
想像以上にゆっくりなのです。
成果主義の下で
効率や生産性ばかりを追い求めてきた
これまでの社会から一転、
コロナによって
人間全体がスローダウンしたことは
自分の身体とのつながりを取り戻す
チャンスなのかもしれません。