愛着障害の生きづらさに有効、「ソマティック」なアプローチとは?

心理カウンセリングやセラピーと言えば…

 

対話によるやり取り。

共感・傾聴をベースとしたアプローチ。

 

 

つまり…

 

 

悩みや問題を話して、聞いてもらい

共感されたり、アドバイスをもらったりする。

 

 

そんなイメージを持つ方も多いですよね。

 

 

 

けれど、近年、新しいアプローチ法として

ソマティックなアプローチ

が注目されています。

 

 

ソマティックなアプローチは

トラウマティックな体験による影響にも

有効であると言われています。

 

 

特に、愛着障害やアダルトチルドレンと

呼ばれる生きづらさを抱える人に

 

知ってもらえるといいと思います。

 

 

今回は、カウンセリングやセラピーで近年注目の

ソマティック・アプローチについて

お伝えしていきます。

 

 

ーーー目次ーーー

1.ソマティックとは?

2.トラウマとソマティックなアプローチ

3.具体的に何をする?どうなる?

4.注意しなければならないこと。

 

 

1.ソマティックとは?

 

ソマティック=身体的

 

という意味で、

 

私たちの身体へのアプローチです。

 

 

身体へのアプローチと聞くと

どんなことをイメージされるでしょうか?

 

 

マッサージ?

運動する?

 

 

…そういったことはありません。

 

 

ストレッチ?

 

 

…なくもないのですが、

本質的な部分ではありません。

 

 

 

端的に言えば

 

身体の感覚に気付く。

 

 

これをやることが

とっても効果的なのです。

 

 

 

…でも、身体の感覚、って??

 

 

聞き慣れない感じがするかもしれませんが、

本来、人は身体の感覚を感じながら

生きています。

 

 

身体の感覚=

今、ここで起きていること

 

 

に、気付いている。

 

 

 

それを

 

マインドフルな状態

 

と呼んでいます。

 

 

瞑想法としてのマインドフルネスを

ご存知の方もいらっしゃるかもですね。

 

 

マインドフルな状態であればある程

私たちはストレス・フリーな状態で

いることができます。

 

 

 

…ちょっとだけ、体験してみましょうか?

 

 

もし、あなたが今、

ソファに腰かけているなら

 

お尻がソファに沈み込む感じとか

リラックスして鼓動がゆっくりしているとか

 

色んな感覚があると思うのです。

 

 

あるいは、

 

タオルやハンカチをギュッと握る。

 

そして、素材の感触を感じる。

 

 

 

ぬいぐるみを抱き締める。

 

そして、柔らかな暖かさを肌に感じる。

 

 

 

そうしてじっとしていると

だんだん肩の力も抜けてきた…

 

 

 

それが、身体の感覚です。

 

 

 

 

いかがでしょうか~?

 

 

多くの人は

多少の身体感覚はあると思います。

 

 

けれど、

 

悩みごとに囚われている瞬間、

 

未来が不安でどうしようもない時、

 

過去の嫌な記憶に苦しんでいる時、

 

 

私たちは自分の身体から

離れてしまっている状態です。

 

 

身体から離れていると

身体感覚からも離れています。

 

 

2.トラウマとソマティックなアプローチ

どんな関係があるの?

 

トラウマ(心的外傷)という言葉は

今ではかなり認知されていると思います。

 

けれど、その本質というのは

対人支援職の間でさえ

まだまだこれからと、言えそうです。

 

 

トラウマは、

人が辛い出来事や逆境などに置かれた際に、

 

身体が生き残り反応を起こす。

 

それが自律神経のクセとして残っていく。

 

そこに、本質があります。

 

 

 

 

トラウマティックな体験、つまり

 

恐かったこと

辛かったこと

寂しかったこと

ずっと孤独が続いた

 

等々

 

 

そして、そのような時に

助けてくれる人がいなかった…

 

 

この二つが重なること。

 

 

そのような体験をした時には、

人の自律神経は私たちを守るために

 

私たちが生き延びられるように

 

共通の働きをしてくれています。

 

 

どんな働き??

 

 

まずは…闘争・逃走反応

 

 

交感神経が優位になります。

 

 

心臓がドキドキして

筋肉が緊張し

血圧が上がります。

 

 

だって、闘えるように

しなければならないからです。

 

 

あるいは、一早く逃げられるように

した方が良いからです。

 

 

それでもダメだったら

フリーズの反応を起こします。

 

 

つまり、

 

副交感神経の背側迷走神経が

優位な状態になります。

 

 

車で例えれば、

 

アクセル全開と同時にブレーキを

全力で踏んでいるようなものです。

 

 

とってもキツイ。

 

 

この状態になっている時、

 

私たちは心を身体から分離して

痛みを感じないようにすることもあります。

 

 

離人感、解離というのは

このモードです。

 

 

別の言い方では

 

極度の温存モード

 

とも呼ばれています。

 

 

だから、トラウマティックな体験によって

身体の感覚から離れるということが起こる。

 

 

そうすることによって

自分を守っているのです。

 

 

 

そして、こうした自律神経の防衛的な働きが

クセとして残っていきます。

 

 

そのクセが

私たちに色んな身体症状や

対人関係での問題等々を

もたらしてしまうのです。

 

 

だから、色んなトラウマ関連の症状には

ソマティックなアプローチが有効になります。

 

 

3.具体的に何をする?どうなる?

 

では、カウンセリングやセラピーの

中では、

 

具体的にどんなことを

するのでしょうか?

 

 

トラウマ体験後の神経系の状態、

 

つまり、上でお伝えした

自律神経のクセ

 

もう少し詳しく見てから

お伝えしていきましょう。

 

 

 

トラウマティックな体験というのは

様々あります。

 

事故や災害などももちろんですが、

 

虐待や不適切な養育

いじめやDVなど

 

人間関係の中で起こるものに

特に、焦点を当てています。

 

 

こうしたトラウマティックな体験によって

影響を受けた神経系は

 

より防衛しようとするようになります。

 

 

つまり、

刺激に対してカンタンに反応する

ようになるのです。

 

 

これを

 

引き金を引かれる

 

と言います。

 

 

そうなると、私たちは

 

怒りっぽくなったり

不安に苛まれるようになったり

 

忘れっぽくなったり

身体の痛みや眠れないなど…

 

 

様々な反応が現れ、

 

家族との関係が悪くなったり

仕事が出来なくなったり

 

影響が波及していくのです。

 

 

そうした神経系の状態を

 

耐性領域が狭くなっている

 

と言います。

 

 

セッションでは、この

耐性領域を広げていきます。

 

 

細かな方法については

ここでは触れませんが、

 

耐性領域を広げることが

一つの大きなポイントになります。

 

 

それを行うために

とっても大事な情報になるのが

 

 

身体の感覚!

 

 

…これです。

 

 

身体の感覚は

私たちの自律神経の状態を

よ~く教えてくれます。

 

 

怒りに震えている時は

肩や腕に力が入ったり

 

心ここにあらずの時は

なんだかフワフワするような感じとか

 

色々あります。

 

 

 

…それで、

 

耐性領域を広げていくと

どうなるの?

 

 

今まで過敏に反応していたものごとに

過敏に反応しなくても大丈夫になります。

 

身体症状が和らいでいきます。

 

 

また、

 

トラウマティックな体験によって

出来た

 

強固な思い込みや信念

 

例えば、

 

自分には価値がない

自分は愛されない

…etc

 

も、緩和されていきます。

 

 

 

これは不思議なのですが、

 

自律神経の状態を

このようにして調整していくことで、

 

考え方も変わるようになるのです。

 

 

これまで、ずっと

 

「私は何て、ダメな人間なんだろう…」

 

事あるごとに、

そのように頭の中で声がしていた。

(これをセルフ・トークと言ったりします。)

 

 

そうしたことが

知らず、知らずのうちに

なくなっていきます。

 

 

まず、身体に働きかけることで

考え方に変化が起きてくる。

 

これを、

ボトム・アップ法と呼んでいます。

 

 

 

4.注意しなければならないこと。

 

何よりも、

ゆっくり進めていくこと

です。

 

 

筆者の経験からも

回復の方法に王道なし

です。

 

 

地道な取り組みですし、

派手な変化はありません。

 

 

…というより

 

急速な変化に

脳は、身体は着いて行けません。

 

 

トラウマティックな体験の影響を

急速に取り除こう、治そう

 

それ自体が不適切です。

 

 

そんなことをすれば

 

 

フラッシュバックが増えたり

身体症状が悪くなったり

 

状態が悪化することがあります。

 

 

 

こうしたことを避けて

安全に、適切に回復していくために

 

 

私たちは

 

リソース(資源)

 

というのを、とても大切にしています。

 

 

ここでのリソースというのは、

回復の支えになるもの

という意味合いがあります。

 

 

リソースというのは、

これをお読みのあなたにも

必ずあります。

 

 

あなたが好きなもの

自然

良かった体験

 

実に様々なものがリソースに

なり得ます。

 

 

私たちの身体そのものだって

リソースです。

 

 

ここも、長くなってしまいますので、

これくらいにしておきましょう。

 

 

 

ゆっくり進む

リソースを大事にする

 

 

この2つを知っていてくださいね。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか~?

 

 

 

身体の感覚に気付きを向ける

ことによって、

 

身体にも、考え方にも

変化が起きる。

 

 

 

今回は、

ソマティックなアプローチについて

お伝えしました。

 

 

ここまで、お読みくださり

本当にありがとうございました!

 

回復の過程をより詳しく

お伝えしています。

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