セルフ・ケアという言葉は知っている。
でも、
ちゃんと取り組んだことがない…
うまくいかない…
続かない…
そう思う方も多いのではないでしょうか。
セルフ・ケアはシンプルなことです。
でも、幼少期の傷を抱えていると
難しくなることがあります。
1.セルフ・ケアが難しい理由
自尊心が低くなっている状態とか
無価値感を抱えているからです。
自分に価値はないと
深いところで感じていたら
日々、自分を大切にする行動を
選びづらくなるのも当然ですよね。
30代のAさんは小さい頃、
両親から批判ばかり
浴びせられていました。
父親が母親を罵倒する光景を
しょっちゅう目にしていたこともあり
Aさんの自尊心はボロボロに
傷つけられました。
そんなAさんとセッションを進める中で
自分を大切にすることの難しさについて
取り上げる機会がありました。
私からAさんの好きなことを
日常生活の中で実践することを
提案すると
Aさんは驚いて
「やってもいいんですか?」
と質問しました。
Aさんは、自分の心が喜びを感じることを
やろうとすると
自分を甘えさせてはいけない。
好きなことをしてはいけない。
そうした考えが同時に出てくることに
気付きました。
2.セルフ・ケアの適切な取り組み方
あなたの状態にもよりますが、
食事・運動・睡眠が基本です。
でも、ある程度、ということです。
瞑想を取り入れることもいいですね。
そして、継続していくことが必要です。
以前、スナック菓子ばかりを食べて育ってきた
そんな小さな子どもの話を聞いたことがあります。
保護された施設で
普通の食事をさせることになるのですが、
なにせお菓子ばかり食べてきたので
普通のご飯を受け付けないのです。
だから、ごく薄いおかゆから
始めなければならなかった。
とても悲しい気持ちになります。
セルフ・ケアというと、なんだか
ラグジュアリーな世界があったりします。
旅行とか、エステとか、豪華な食事とか
…まあ、そういうもの。
女性だったら、コスメグッズとか
本当に選び放題ですよね(笑)。
私も少しは好きなものもあります。
ラベンダーやローズの香りのものは
結構好んで使っています。
でも、食事をほとんど摂らなかったり
逆に、加工食品ばかりを食べ過ぎていたり
そんな生活が土台にあっても…
ということです。
私たち日本人の生活習慣は
海外からの影響をかなり受けている
ということもあります。
子ども達に色んなアレルギーや病気が
増えてきた一因に、というか
大きな要因は食生活とも言えます。
だからといって、
今日から子どもには全て無添加のものを!
となると大変だな、と思うのですが(笑)。
3.メディアと程よい距離を保つこと
毎日、TVのニュースを見ていませんか?
あるいは
飛び込んでくるSNSの情報に
振り回されていませんか?
さらに、子どもも大人も
Youtubeの動画を何時間も見てしまう
ことはありませんか?
上手に作ってあるので
見たくなるのはとっても分かります(笑)。
それに、私たちは
ネガティビティ・バイアスがあって
どうしてもネガティブな情報に
引っ張られるというのもあります。
もちろん、それらを見ることが
全て悪いと言いたいのではありません。
でも、今、目の前にはない心配まで
抱えてしまうことに
何のメリットもありません。
ニュースなんかは、何度も繰り返し
事件や事故の同じ映像を見ることで
心身へ負担がかかります。
あるところで止めたり
スマホを置く場所を変えたり
時には、外に出掛けてしまうとかして
より健康的なことに時間を使えると
いいですね。
4.セラピストもセルフ・ケアをしています。
カウンセラーとかセラピストとか
呼び方は色々あると思いますが、
こうした職業についていることで
セルフ・ケアの重要性は増します。
私も日々、実践を重ねながら
改善を繰り返しながら
今の自分に合ったことや必要なことを
日常の中に取り入れています。
今、感じていることは
何かを「足す」ことよりも
「引く」ことがポイントになる。
…そういったことです。
以前、そんな文句で化粧品のCMが
流れていたような気もします(笑)。
でも、少なくともセルフ・ケアは
たくさんのお金をかけるようなことではなく
私たちの生活の身近なところにあるものです。