【子育て】母親のあり方を作るのは、◯◯が9割。

イライラしがちで怒りっぽい

他の子と比べてしまう

「ダメな親」だと感じてしまう

 

 

子育ての悩み

親子関係の悩みは

 

 

私たち親がどうあるか?

 

 

という、

 

「親のあり方」

 

 

これがとても大事だと

言われます。

 

 

 

もちろん

 

子どもの特性

しつけ等のスキル面

コミュニケーションの取り方

 

 

そういったことも

大事な側面ではあるでしょう。

 

 

ただ、それは「木」で言えば

枝葉の部分。

 

 

 

より本質的な幹の部分は

 

「私たち親のあり方」

 

です。

 

 

これが

親子関係や子育ての質を決定づけ

 

 

もっと言えば

 

子どものメンタルヘルスに

かかわってきます。

 

 

でも…

 

 

あり方って一体

何からできているのでしょうか?

 

 

笑顔でいること?

 

生き方?

 

 

今回は、

私たち「親のあり方」を形作る

キーワードをお伝えしていきます。

 

 

 

結論からお伝えすれば、

それは、

 

 

ニューロセプション

Neuroception

 

 

です。

 

 

聞いたことがあるような…ないような…

言葉かもしれません。

 

 

 

だってこの言葉は

 

ある外国の博士が

言葉を組み合わせて創ったから!

 

 

 

ニューロセプションというのは

 

今、安全かどうか?

を、絶え間なく評価するプロセス

 

のことで、

 

Stephen・W.Porges(ステファン・ポージェス)という

科学者が発案した言葉です。

 

 

周りの環境が安全か危険かを

絶えずチェックしている…

 

そんな神経回路がある。

 

 

そして、それは私たちの身体で

無意識的に起こっている。

 

 

え?そんなこと、ある?

 

 

そうなんです。

無意識だから気付かないのが普通です。

 

 

 

私たちが意図的に考えなくても

常に、背景でアプリが動いてくれて

いるのです。

 

 

 

 

何を安全と捉えて

何を危険と捉えるのか?

 

 

その神経系の働きがあって

はじめて

 

 

私たちの思いや心理、

あるいは、行動につながります。

 

 

つまり、

 

 

ニューロセプションが安全を感じていると

私たちは穏やかで

人と心地よくつながることができます。

 

 

極端な考えに偏ったり

感情に支配されたり

衝動的に行動したりしません。

 

 

 

 

ちょっと…体験してみましょうか?

 

 

仮に、今、

あなたがこの記事を読んでいる途中、

 

突然、画面が真っ暗になって

消えたとしましょう。

 

 

 

…どうでしょう?

 

 

 

あなたは、きっと

 

 

あれ?

 

どうしたのかな?

 

 

っていう反応が

あるんじゃないでしょうか?

 

 

 

そして…

 

身体ではどんな感じがしていますか?

 

 

心臓がドキドキしたり

前のめりになったり

 

 

そうした変化があった

かもしれません。

 

 

 

それは、ニューロセプションが

危険を察知して

 

私たちの神経系が

危険に対応しようと

準備を始めたのです。

 

 

 

…なんとなくでも

 

 

ニューロセプションを

感じていただけたでしょうか?

 

 

 

このニューロセプションは

小さい頃から時間をかけて

育まれてきています。

 

 

やはり、健全なかかわりからは

健全なニューロセプションが

できていきます。

 

 

けれど、反対に、

 

虐待や不適切な養育

いじめられた体験がある等

 

トラウマティックな体験によって

ニューロセプションも影響を受けます。

 

 

カンタンに言えば、

 

トラウマによって

 

何を危険と捉えて

何を安全と捉えるのか?

 

 

そこに混乱が生じてしまうのです。

 

 

そして、私たちは皆、

違ったニューロセプションを持っています。

 

 

一人、一人、

ぜ~んぜん、違うんです。

 

 

そのために、同じような体験でも

感じ方は違ってきます。

 

 

例えば、

大勢の人が集まるセミナーに

一人で参加する場面を想像してみましょうか?

 

 

席についたあなたは

どんな感じがしているでしょうか?

 

 

ちょっと、イメージしてみましょう。

 

 

どんな人もいると思います。

 

 

ある人は、知らない人に囲まれていても

リラックスしていることができます。

 

 

でも、別の人は

その場にいるだけで緊張したり

萎縮してしまうということもあります。

 

 

これは、その環境を

その人のニューロセプションが

どう捉えたか?

 

 

によって、違ってくるからです。

 

 

 

その人のニューロセプションが

環境をどう評価しているか?

 

 

ある人は「安全」と評価し、

ある人は「危険」と評価する。

 

 

 

ここまで、いかがですか~?

 

 

要は、私たし達は誰もが

違った危険察知システムを搭載している。

 

そのシステムが

あらゆる出来事に違った反応を起こす。

 

怒ったり

不安になったり

嫌なことされても、これでいいと思い込んだり…

 

 

 

 

そして、これは、子育てでも同じです。

 

 

やっと、

子育ての話につながりました(笑)。

 

 

子どもの機嫌が悪い。

子どもが部屋を散らかす。

子どもが多くの要求をする。

 

 

色んな状況ありますよね。

 

 

それぞれの状況を

私たち親のニューロセプションは

どう捉えるか?

 

 

それによって

私たち親のあり方が変わってきます。

 

 

 

一つ、例を挙げてみようと思います。

 

 

30代のAさんは

5歳の女の子を子育て中です。

 

 

普段は大体うまくやれていると

思えるのですが、

 

子どもの機嫌が悪かったり

子どもが泣いた時に

 

親である自分が

強く非難されているように感じて

パニックに陥ることがあります。

 

 

それはパターンのように起こり

Aさんを苦しめています。

 

 

実は、Aさんは幼少期

よく母親から怒鳴られていました。

 

Aさんが優しさや愛情深いケアを

必要としている時に

母親から怒鳴られる度

 

Aさんは身体を固めて

その場を乗り切ってきたのでした。

 

 

こうした環境で出来てきた

ニューロセプションでは

 

大人になってからも

 

たとえ「安全」な環境であったとしても

「危険」という判断をすることになります。

 

 

すると、自動的に

身体は反応を起こすことになります。

 

 

闘争・逃走の反応を起こして

子どもに怒り散らしてしまったり

 

 

シャットダウンの反応を起こして

子どもを無視するかもしれません。

 

 

 

…いかがでしょうか~?

 

 

 

もしかすると、これを読みながら

 

「危険」を感じやすい敏感な

ニューロセプションを持っている。

 

 

そうしたことに気付く場合も

あるかもしれません。

 

 

ニューロセプションは

大人になってからでも

変化していくことが可能なものです。

 

 

まずは、

 

背景でそうした働きがある。

 

そのことに、ちょっと気づいて

みませんか~?

 

 

次に、

 

取り乱した時

子どもに感情的になった時

 

ニューロセプションが

何かを「危険」と捉えたのかもしれない…。

 

 

ちょっと、そんな風に

思ってみてもいいかもですね。

 

 

決して、あなたが「ダメな親」

だからではないのです。

 

 

それから、

 

そのような時の身体の状態は

どうでしょうか~?

 

 

心臓がドキドキしている?

呼吸が速くなっている?

頭がカ~ッとする?

何も感じない?

 

 

ほんのちょっと、

時間を取ってみて

身体に注意を向けてみるのもいいですね。

 

 

 

…そうしてみると、

何か気づいたことはありますか?

 

 

何もなくても、大丈夫です。

 

 

もしかすると、

ちょっと落ち着いたかも…。

 

 

そんな変化もあるかもしれません。

 

 

 

身体の神経系で「安全」の感覚を

取り戻していくことで

 

不用意に子どもに怒鳴り散らしたり

冷たく突き放したり

 

極端なかかわり方は

減っていきます。

 

 

親である私たちが落ち着いて

穏やかな神経系でいる。

 

それが「あり方」の大前提に

なると思います。

 

 

ここまでお読みくださり

ありがとうございました☆

 

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