「うちの子、友達がいないのですが
やっぱりダメですよね?」
学校を休みがちなお子さんのことで
お母さんが心配されることがあります。
詳しくお聞きすると、
お子さんは小さい頃から
一人で絵を描いたり
一人で本を読んだり
して過ごすのが好きで、
あまり誰かと一緒に遊ぶことがなかった
というのです。
学校を行き渋るようになってから
友達がいないことが悪いのではないかと
お母さんは考え始められたようです。
もしかすると、あなたも
同じように思っているのかもしれません。
私の答えは
友だちがいなくても全然大丈夫です!
え?と、意外な感じがされましたか?
子ども時代、ずっと親しい友達が見つからなくても
好きなことを続けて
大人になって活躍している人を
私は何人も知っています。
私たちは小さい頃から
とっもだ~ち、ひゃくにんでっきるかな~♪
と歌い
それから、学校には決まったように
【みんな仲良く明るい子】
みたいな標語が掲げられていたりして
たくさん友達がいて
みんなと仲良くして
明るくて元気で強くて優しくて・・・・・
そんな子が「いい子」なんだと
教えられてきたのではないでしょうか?
もちろん、それ自体を否定するつもりはありません。
しかし、
単一の価値観が作り上げられてしまって
そこから外れることが『ダメ』だと感じる人も
多いのではないでしょうか?
「友達がいないからダメ」
「明るくないからダメ」
「本ばかり読んでいるからダメ」
もし、こんな感じ方に陥っているとしたら
とっても辛くないですか?
それに、誰もが本来持っている
その子らしさや才能、雰囲気が
傷ついたり損なわれてしまうかもしれません。
そうなると、
子どもの自尊心は低くなってしまいます。
また、子どもによっては
毎日決まった教室で、同じ顔触れと一緒に
ベタベタ過ごさなければならないことに対して
ものすごくストレスを感じる子もいるのです。
大人の一方的な価値観で
子どもを縛ってしまうのは避けたいものですね。